最先端のシックハウス対策

ダラス環境健康センターってどんなとこ?



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1、ダラス環境健康センター

 化学物質過敏症や多発性化学物質過敏症、そしてシックハウス症候群などの分野で、先進

的な施設を持つ世界でも数少ない病院の一つです。

 アメリカ・テキサス州ダラスにあるこのクリニックには、世界中から年間9000人の患者が治療

に訪れる。1974年にこのクリニックを開いた化学物質過敏症の世界的権威であるドクター・レ

イは「化学物質過敏症は誰でもなりうる病気。極端なアレルギー体質など罹りやすい人はいる

が、周りに化学物質がある生活を送っていれば、明日にでも誰もがなる可能性は十分ある」と

言う。

 ここではまず、原因物質を調べる。微量の化学物質などを皮下注射し、反応を見る。原因物

質が分かったら、その人の症状にあわせた治療を行う。また、患者に原因物質をあえて少量

ずつ投与するという中和療法も行われている。

院長レイ先生の専門は心臓外科

院長であるレイ先生は心臓外科専門であり、1975年に人工臓器内に化学物質がかたまりを

作ることを発見された方です

設立者で院長のウイリアム・J・レイ(William J Rea)博士は68歳で、ケネディ暗殺事件の時同じ

オ−プンカ−に乗っていて銃撃されたコナリ−・テキサス州知事の銃弾摘出手術に加わった経

歴をもつ心臓外科医です。環境医学は米医学界の主流とはややはずれた分野です。レイ博士

が花形の心臓外科部門から環境医学にシフトしたのは彼自身が化学物質過敏症に罹ったこと

と、多くの過敏症の患者と接した体験が大きく影響しています。従来の西洋医学のやり方では

対処できない場面を経験したことがレイ博士を新しい環境医学の道へ歩ませたのです。

 受付待合室に「1994年オ−ルタナティブ医学優秀パイオニア賞受賞」「2002年IWES(平等と

正義のための国際女性連盟)最優秀男性賞(マン・オブ・イヤ−)」等のレイ博士の賞状が飾ら

れていました。


化学物質過敏症 その2

 化学物質過敏症には、いくつかの療法が確立されているようです。

 現在では、ほとんどのケースで因果関係を定義できるようになったそうです。

 また、その症状改善には、

栄養療法(nutrient treatment)

食事の操作(dietary manipulation)

注射療法(injection therapy)---減感作療法?

酸素療法(oxygen therapy)

免疫調整療法(immune modulations)

などの療法が多くの患者を非汚染的な作法とともに健康へと導きました。
 
多くの日本人は、化学物質過敏症やシックハウス症候群が日本で診断も治療もできないから

といって、気軽にダラス大学病院まで通院することができないでしょう。
 
  そこで、これらの治療法の中から、自分に合いそうなものを探して試みるのも一つの方法か

もしれません。

 たとえば、特定の(それと決めた)化学物質の摂取をできるだけ避けることや、栄養をバラン

スよく十分にとったり、温泉に入ったり、運動をして新陳代謝をよくするなど、すぐにでも始めら

れそうなものもあります。

 具体的な治療の様式としてあげられているのは、
 
化学物質からの離脱(中和)期間を経て(これが技術的に難しいとのことですが)、

一般的及び外科的診療

空気中や食物、そして水に含まれる汚染(化学)物質を避ける

カビ、食物、そして水の生物学的注射

減感作療法

栄養療法

回転食メニュー(rotary diet)---日本では東京医大方式が知られています

マクロバイオテック食品(macrobiotic diets)(長寿食)---伝統的な日本食こそマクロバイオテッ

ク食品ともいわれています

経口ビタミン剤、ミネラル、アミノ酸、脂質の摂取

非経口栄養療法(parenteral nutrition)

カロリーやその他の特定の栄養素に欠乏があれば、これを補う

温熱療法(heat depuration)とフィジカルセラピー(物理療法)

清浄な部屋でマッサージを受ける

清浄な部屋でのエクササイズ

清浄な部屋でのフィジカルセラピー

ワクチン療法

外科的治療(surgery)

ホメオパシー(homeopathy)

針治療(acupuncture)

光学的療法(optical manipulation)

心理学的カウンセリング(psychological counseling)

酸素療法(oxygen therapy)

骨障害の治療(osteopathic manipulation)

 また、化学物質過敏症にかからないために、普段から注意すべきことは、飲み水を選び、防

腐剤や防虫剤を使わず、食物を無農薬の「除去食物」に替えるなど、参考になるチェック項目

が上げられています。
 
  これらの療法について、もう少し詳しいデータがないかと、インターネットで探していると、「アト

ランタ環境健康予防センター(Environmental and Preventive Health Center of Atlanta )」か

ら、ショッキングな記事が見つかりました。
 
  それは、(5.29.1998)NHKスペシャルが特集していた「もっと僕を知ってほしい(注意力欠

如・多動の子供達)」で報告された子供達の問題行動とその障害についてです。

 それは「Attention Deficit HyperActivity Disorder(多動性注意力欠如障害)と呼ばれ、アメ

リカでは150万人の子供がこの障害に苦しんでいます。症状は、泣き叫んだり、怒りっぽかっ

たり、喧嘩腰だったり、落ち着きがなかったりで、集団行動に対応することができず、学校での

学習やコミュニケーションがうまくいかないというものです。

 その内の多くの子供は、知的なレベルは高いが、脳が各組織に指令を出す時に用いられる

化学伝達物質と、組織の受容体との交信に何らかの異常があると考えられています。

 そして、親や教師に反抗的な態度を示すので、それが病気の症状なのだと知れるまでは、

「行儀よくしなさい」とか「あなたは嫌いよ」など脅迫的なコントロールを試みるために、子供との

関係性がより悪くなることがあるということです。

 この障害の原因は、まだ因果関係が突き止められていませんが、遺伝的な異常、出産時の

障害、免疫系の異常、情緒的な問題、生体化学物質の阻害、公害、酵素の障害、ストレス、感

染症の既往などによるということです。

 しかし、そのなかでも胎児期に化学物質に暴露されたことがあるのではないかと、この記事

では推論しています。

 というのは、これまでの実験や観察によれば、多くの例で多動的(HyperActivity)な子供の症

状が、非寛容の食物や化学物質、食品添加物、染料(着色料)、花粉やカビの摂取や吸

入を避けることで、はっきりと改善が見られたということです。

 多動性注意力欠如障害の治療法は、多くの点で化学物質過敏症のそれと重複してお

化学物質の脅威ということで、何か言い難い恐ろしさを感じます。

関連ホームページ

http://www.seikatsukankyo.or.jp/Project/Inspect_USA.html